レーシック、はじめの一歩

レーシック、はじめの一歩

レーシックは大体の人は治療が可能ですが、一部制限があります。手術することで合併症になる可能性がある場合や、手術効果の可能性が低い場合は医師の判断で不適合となり手術は受けられません。不適合対象者は下記に記載しておきます。

①17歳以下の方は眼球がまだ成長過程にあり近視が進む可能性があるため、受けられません。
②角膜に異常が発見。または白内障・緑内障・網膜はく離など重度の病気を持っている場合。
③逆さまつげや重度の結膜炎などがある。
④妊娠中の方。ホルモンバランスが不安定なため。
⑤近視度数-14D、乱視度数-6.0Dより強い方。

これ以外にもアレルギーのある方や角膜が極端に薄い方も不適合とみなされるかもしれません。花粉症や軽いアレルギー程度なら問題はないかと思われます。

さて肝心のレーシック手術ですが、眼科医に行くとまず最初に医師による目の検査が行われます。

裸眼視力、矯正視力、眼圧、角膜内皮細胞、角膜形状、眼底網膜、角膜厚、涙液分泌量、瞳孔径・角膜径、血液などを念入りに検査し、手術を受けても本当に大丈夫か否かを医師の口から決断してもらいます。少々面倒臭いと感じるかもしれませんが、後のトラブル防止に繋がる大事な検査です。手術への信頼度が増すと同時に患者さんの不安感を打ち消しますので、この数時間~半日程度かの検査は端折らずにきちんと受けましょう。またレーシックは角膜メインの手術ですので、角膜の厚い場合かなりの治療効果が期待できます。一方角膜が薄くなってしまっている場合はあまり大きな効果は期待できないかも知れません。しかし重度の近視の方にとっては、それでも十分な裸眼視力の回復になるので、諦めないで一度眼科まで足を運びましょう。

さて、この第一関門を突破しレーシックを正式に受ける事になった方は、手術前日に遠足前の子供のようなドキドキ感を味わう事になるでしょう。当日何の問題もなく手術を終わらせる為にも、医師だけではなく患者本人が心がけておかなければならない事も沢山あります。

①体調管理

数十分で済み当日に帰れてしまう簡単な手術ですが、手術は手術。想像以上に体力は浪費する筈です。睡眠は十分とるようにし、規則正しい生活を送ってください。前日に深酒、徹夜などは無謀の極みです。アルコールは術後の回復を遅らせてしまう事もあります。あと薬類(飲み薬・点眼液)の服用も控えておきましょう。どうしても服用しなければならない場合は必ず担当医に報告するようにしてください。

②コンタクトレンズ

角膜の中央を切開してフラップ(蓋)を作る為、角膜を自然な状態にしておかなければいけません。ハードは1週間前。ソフトは3日前から使用をやめて、眼鏡に切り替えるなどしてください。

③衛生観念

術後の角膜は非常に敏感なので、特に感染症に注意が必要です。前日入浴、洗髪は必ずやっておきましょう。勿論当日はノーメイクで来院してください。いくら髪形が決まらないからと言って整髪料を使用したら元も子もありません。そして当日の服装はリラックスできる普段着と履き慣れた靴を身に着けましょう。タートルネックなど首元に衣類の繊維クズや埃がたまる物は、帰宅後脱衣の際に眼にごみとして入ってしまう恐れがあるので絶対禁止です。

2009年4月29日|

カテゴリー:レーシック